コリン性蕁麻疹の種類と原因

コリン性蕁麻疹
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今現在(2017年10月)、世界中のどの医者、研究者も、コリン性蕁麻疹の正確な原因、発症理由を説明できる人はいません。

ただし、過去の患者の症例から、コリン性蕁麻疹はいくつかの種類に分類できることがわかっています。

また、コリン性蕁麻疹の発症に関わっていると言われるいくつかの要素、メカニズムについて説明していきます。

 

コリン性蕁麻疹の種類(病型分類)

コリン性蕁麻疹は現在、4つのタイプ(病型分類)があると言われています。汗アレルギー型、減汗症合併型、汗管閉塞型と特発性型の4つです。

 

汗アレルギー型

自分の汗の中にある成分にアレルギー反応を起こすコリン性蕁麻疹。

減汗症とは違い、発汗ができるのが大きな違いです。

最近では芸能人の狩野英孝がコリン性蕁麻疹だとテレビの番組中に告白していましたが、彼の場合はこのタイプのようです。

病院で受けれる検査は、発汗テスト、アセチルコリン負荷試験があります。

主な治療法は脱感作療法があります。

 

減汗症(hypohidrosis / anhidrosis)合併型

減汗症とは発汗を誘発する環境下にあるにも関わらず、発汗しない状態のこと。

減汗症は全身の場合もありますが、体の一部だけの場合もあります。

甲状腺や視床下部などの神経が原因の場合と、皮膚に何らかの問題がある2つのタイプがあると言われています。

アセチルコリンレセプター(受容体)の発現が少ないことで、アセチルコリン分泌が増強し痛覚神経に影響し、肥満細胞の脱顆粒(アレルギー反応)を起こすと言われています。

病院で受けれる検査は、発汗テスト、アセチルコリン負荷試験、皮膚生検があります。

主な治療法はステロイドがあります。

 

汗管閉塞(へいそく)型(英語でCU with poral occlusion)

漏れ出た汗成分が局所の炎症を起こすタイプ。

病院で受けれる検査は、皮膚生検があります。

主な治療法は定期的に汗を掻くことです。

 

特発性型(Idiopathic cholinergic urticaria)

まだ、原因が分からないタイプ。

主な治療法は抗ヒスタミン薬です。

 

コリン性蕁麻疹発生の原因

今のところ、肥満細胞(マスト細胞)とアセチルコリンがコリン性蕁麻疹と重要な関わりがあると言われています。

これらの要素が、以下の生理学的なプロセスによりコリン性蕁麻疹が発症すると考えられています。

視床下部–>アセチルコリンの発生–>肥満細胞–>ヒスタミンの発生–>蕁麻疹

 

視床下部の役割

視床下部は脳の一部で、いくつかの機能を司っています。その機能のひとつが体温調整。

視床下部は温度計のような機能があり、体温を常にチェックしています。

暑い時には視床下部から出された命令で、発汗を促し、汗が皮膚上で蒸発することで、体が冷まします。

 

発汗時のアセチルコリンの発生

視床下部が暑さを感じとると、インパルスが体中の細胞を駆け巡り、汗腺を刺激します。

これにより、アセチルコリンが発生します。

このアセチルコリンの発生が、皮膚の周りにある肥満細胞の脱顆粒反応を起こす原因です。

 

肥満細胞とは何か?

肥満細胞は免疫システムの一部と考えられていて、ヒスタミンやヘパリンを持つ白血球の一種。

体中にこの細胞が点在していて、汗腺が刺激されるとヒスタミンが肥満細胞から放出されます。

ヒスタミンと脱顆粒反応の関係とは?

ヒスタミンは肥満細胞に含まれている化学物質で、血管を広げたり、血液中の細胞や血液成分が出やすくする働きがあります。

ヒスタミンが脱顆粒反応を起こすと、アレルギー反応を起こします。

皮膚が赤くなったり、痒み、小さい蕁麻疹、またチクッとする”あの”痛みです。

 

まとめ

どうでしたでしょうか。

この記事では、Pathogenesis of cholinergic urticaria in relation to sweatingという文献や、土橋直史医師によるコリン性蕁麻疹などを参考にしました。

他の記事では、対処法についてもっと深く説明していきます。

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